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アシックス　ブランドマーク開発。1992年バルセロナオリンピックを皮切りに、アシックスは国内外への認知度を高めるためブランドマークとVIを導入しました。3社コンペで展開例も入れると100以上の案が提出されたと推測します。その中から弊社代表である高橋のデザイン案が採用されました。イニシャルの小文字「a」をモチーフにスポーツの持つ躍動感、スピード、可能性を表現したブランドマークです。

このブランドマーク開発にとって最も重視するべき課題は、新ブランドマークのビジュアル・コミュニケーションにおける機能的役割の充足でした。スポーツ用品メーカーの視覚伝達は、選手に自社のブランドマークが表示された用具・ユニフォームを提供し、テレビやネットなどのメディアを通じて、効率の高い効果を計るのが一般的です。ひと言で言うなら、画面での再現機能が最も重要な課題だったと言えるでしょう。通常ブランドマークのデザイン開発はイメージ訴求、意味的訴求が機能的条件に優先する場合が多く、アシックスの場合は明らかにその逆ですが、そのことを感じさせないイメージ性、意味性ともにバランスのとれたものに仕上がったと自負しています。